オーバーウォッチ 2: 未来をかけて戦おう
『Overwatch 2』は、Blizzard Entertainmentが贈る待望の続編で、オリジナルゲームの魅力を継承しつつ、新たな要素や物語が加わっています。開発者たちは続編制作にあたり、拡張パックとしてではなく、完全なる続編として制作する方針を取りました。本記事では、『Overwatch 2』の開発の経緯やゲームの進化、最新情報などを紹介します。
ゲーム概要
オーバーウォッチ 2(Overwatch 2)は、ブリザード・エンターテイメントが開発・運営するチーム制アクションゲームで、2022年10月5日に早期アクセスが開始されました。本作は『オーバーウォッチ』シリーズの2作目であり、「未来をかけて戦おう」がキャッチコピーとなっています。対応プラットフォームはPC(Windows 10)、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S、Xbox One、Nintendo Switchであり、クロスプレイもサポートされています。
ゲームジャンル
本作はチーム制アクションゲームであり、ファーストパーソン・シューティング(FPS)の要素が組み込まれています。プレイヤーはさまざまなヒーローから1人を選択し、戦略的なチームプレイで対戦相手に勝利することを目指します。
新要素と変更点
5人対5人の戦闘
前作の6人対6人のPvP(プレイヤー対プレイヤー)モードから、本作では5人対5人に変更されました。これにより、戦略の深化や個々のプレイヤーの貢献度が一層重要となります。
PvE(プレイヤー対環境)モードの追加
『オーバーウォッチ 2』では、新たにPvEストーリーモードが2023年に実装予定です。プレイヤーは仲間と協力し、AIと戦うストーリーミッションを体験できます。
クロスプログレッション
「クロスプログレッション」が導入され、異なるプラットフォームでのプレイでも所持アイテムやバトルパスの進行が共有されます。これにより、プレイヤーは異なるデバイスでのプレイを切り替えても一貫したゲーム体験を楽しむことができます。
新ヒーロー、新マップ、新モード
『オーバーウォッチ 2』では、新しいヒーローやマップ、ゲームモードが追加されています。これにより、プレイヤーは常に新しい戦術や戦略を模索しながらプレイを楽しむことができます。
既存プレイヤーへの特典
『オーバーウォッチ』(OW1)からの既存プレイヤーには特典が用意されています。OW1で集めたアイテム(スキン、スタンプ、アイコン、エモートなど)は全てOW2に継承され、クロスプログレッションがスムーズに行えるようになっています。
ゲームエディションとアイテム
ウォッチポイント・パック: OW2のゲーム本編は無料で提供されますが、特典がセットになった「ウォッチポイントパック」が販売されています。これにはさまざまなアイテムや限定スキンが含まれています。
レジェンダリー・エディション: 前作「オーバーウォッチ1」の特別版で、OW2の発売までプレイ可能です。さらに、特典として新スキンやゲーム内通貨が付属しています。
ストーリー
オムニック・クライシス
物語はオムニック社が製造した自律型ロボット「オムニック」の反乱から始まります。オムニウムのエラーが発生し、オムニックは人類に対して反乱を起こしました。各国はオムニックに対抗すべく、異なるアクションを起こします。
オーバーウォッチ誕生
国連はオムニックに対抗するため、ヒーロー集団「オーバーウォッチ」を結成します。世界中から集まった精鋭たちはオムニウム施設の停止などの任務に成功し、世界に平和をもたらしました。
オーバーウォッチの崩壊
しかし、オーバーウォッチは次第に内外からの攻撃にさらされ、組織は崩壊してしまいます。多くのメンバーは犯罪者や傭兵となり、組織の名前は汚名となります。
再結成
オーバーウォッチ崩壊後、再び世界がヒーローを必要とする時、ウィンストンが元メンバーを再集結させます。再結成されたオーバーウォッチは、新たな脅威に立ち向かうことになります。
ゼロアワー
オーバーウォッチが再結成されると、パリがオムニックの集団「ヌルセクター」によって襲撃されます。メンバーは再び集結し、人々を守るために戦います。
登場キャラクター
全32人のヒーローが前作から引き続き登場し、2022年10月5日現在で新ヒーローが3人追加されています。それぞれのヒーローは新デザインの「オーバーウォッチ2スキン」が新たに用意され、パッシブアビリティがロールごとに追加されています。
マップ
『オーバーウォッチ 2』には新たにトロント、ヨーテボリ、モンテカルロ、リオデジャネイロなどの新マップが追加されました。既存のマップもライティングの変更が施され、日中と夜間のサイクルが導入されています。
開発の背景
『Overwatch 2』の開発において、開発チームは様々な選択肢を検討しました。これまでのプレイヤーからの要望を受けて、新たなストーリー要素の導入が決定されました。これに加えて、ゲームエンジンの刷新やグラフィックの向上、新しいルールの導入なども検討され、『Overwatch』で得たコレクションが無駄にならないようアイテムの引き継ぎが可能になりました。開発中には新たなゲームモードの検討もありましたが、ゲームバランスの課題から見送られました。最終的に、採用されたのが初心者からプロゲーマーまで楽しめる「プッシュ」モードでした。
開発の進捗と変更
『Overwatch 2』の制作では当初、開発リソースの多くが投入されていましたが、『Overwatch』のアップデートや新しいコンテンツが滞り始めたため、計画が変更されました。この変更により、PvPモードとPvEモードが切り離され、PvPが先行してリリースされることとなりました。これにより、より早い段階でプレイヤーが新しい要素を体験できるようになりました。
リリース情報
2019年
- 11月1日: ブリズコン2019で『Overwatch 2』が正式発表され、シネマティック・トレーラー「Zero Hour」が披露されました。
2021年
- 2月20日: ブリズコンラインにて、新ヒーロー「ソジョーン」、新マップ「ニューヨーク」、「ローマ」が発表されました。
2022年
- 3月11日: 関係者向けのクローズドαテストが開始。また、PC版のクローズドβテストの抽選受付も開始されました。
- 4月27日 - 5月17日: PC版の第1回PVPクローズドβテストが実施され、新ヒーロー「ソジョーン」が追加されました。新ゲームルール「プッシュ」も導入され、新マップも複数追加されました。
- 5月13日: 早期アクセス開始日が2022年10月5日に設定され、基本プレイが無料で提供されることが発表されました。同時に新ヒーロー「ジャンカー・クイーン」が発表されました。
- 6月17日: OW2用の限定アイテムが付属した「オーバーウォッチ2 ウォッチポイント・パック」が販売開始されました。
- 6月29日 - 7月18日: クロスプレイベータが実施されました。
- 9月15日: 新ヒーロー「キリコ」、新マップ「エスペランサ」が発表されました。
- 10月5日: シーズン1のサービスが開始されました。
メディア展開
アニメ
『Overwatch 2』のストーリーは、CGアニメとして公式サイトやYouTubeのオーバーウォッチチャンネルで公開されています。これにより、プレイヤーはゲーム内のキャラクターたちの新たな冒険に触れることができます。
動作環境
Windows版 必要動作
環境
- OS: Windows 10 64-bit(最新のService Pack)
- CPU: Intel Core i3 または AMD Phenom X3 8650
- ビデオ: NVIDIA GeForce GTX 600 シリーズ, AMD Radeon HD 7000シリーズ
- メモリ: 6GB RAM
- ストレージ: 50GB以上のハードディスクスペース
- インターネット: ブロードバンドインターネット回線
- 解像度: 1024 x 768以上
Windows版 推奨動作環境
- OS: Windows 10 64-bit(最新のService Pack)
- CPU: Intel Core i7 または AMD Ryzen 5
- ビデオ: NVIDIA GeForce GTX 1060 または AMD R9 380
- メモリ: 8GB RAM
- ストレージ: 50GB以上のハードディスクスペース
- インターネット: ブロードバンドインターネット回線
- 解像度: 1024 x 768以上
まとめ
『Overwatch 2』は、多くのプレイヤーが待ち望んでいた続編であり、その期待に応える内容が詰まっています。開発者の意欲的な取り組みにより、新たなストーリー、新ヒーロー、新マップ、そして進化したゲームプレイが楽しめることでしょう。リリース情報やメディア展開も充実しており、ゲームファンにとってはますます魅力的な世界が広がっています。これからのサービス開始やアップデートに期待が高まります。